クロム

● クロムとは？

クロムは、肝臓や腎臓、血液、脾臓に存在し、膵臓から分泌されるインスリンの働きを助ける必須微量ミネラルです。
体内に摂り入れられた糖質は、ブドウ糖に分解され、小腸から吸収されます。
ブドウ糖が血液中に入って、血糖値が上がると、膵臓からインスリンが分泌され、ブドウ糖を筋肉や肝臓に取り込む働きをします。
一方、クロムはインスリンの働きを活性化し、血液中のブドウ糖が筋肉細胞に効率よくとり込まれるのを手助けします。インスリンは、クロムがないと活性化しないので、クロムが不足すると、糖の代謝がスムーズにいかなくなり、疲れやすくなったり血糖値が高くなったりします。
また、クロムには脂質の代謝を促進し、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ働きもあります。ダイエット中の方は運動を併用して摂取することがおすすめです。

● クロムラクトフェリンとは

クロムラクトフェリンとは、クロムとラクトフェリンを結合させたものです。
クロムは、糖尿の改善に有効だと言われていますが、吸収率が悪いのでタンパク質であるラクトフェリンを合わせることで吸収率が上がります。

● クロムの摂取法

クロムは、穀物、肉類、豆、ナッツ、キノコなどの様々なものに含まれているので、普段の食事でクロムが不足することはめったにありません。
糖分を多く摂取すれば、インスリンの分泌も増加するので、それだけクロムの摂取量は増えます。摂取時は、糖分の代謝に不可欠なビタミンＢ１と一緒に摂取することがお勧めです。

1日の摂取量は、成人男性で35～40μg、成人女性で30μgです。