マカ

● マカとは？

マカは、南米、アンデスの高地で栽培されるアブラナ科の宿根性植物で、現地では昔から球根状の根が薬用や食用として利用されてきました。
約2000年前のプレインカの時代からアンデス地方一体で栽培されていましたが、同じアンデス産の数ある農作物の中でも最も高い栄養価を誇っていることから、今でも貴重な産品に数えられています。
栄養分は、炭水化物、タンパク質、食物繊維、脂肪などがあり、大量の必須アミノ酸を始め、鉄分、カルシウム、リノール酸、パルミチン酸、オレイン酸といった脂肪酸、さらにステロールも豊富に含んでいます。
中でもアミノ酸のバランスに優れており、体内に必要なアミノ酸をほとんど含んでいます。
さらに、マカには、アンデスの高麗人参と言われるほど滋養強壮に優れています。

● マカのパワーの秘密

アンデスは、日中は太陽の光で照らされ、夜は気温がマイナスまで下がるという、温度差の激しい厳しい自然環境です。
その中で生き抜く為に、マカは土壌の栄養を吸収ながら育ちます。
マカが土壌の栄養を吸収してしまうため、一度マカを収穫すると畑が不毛となり、その後数年は栽培できなくなると言われます。

● インカ帝国とマカの歴史

マカは古くから王侯貴族や兵士たちの間で、貴重な滋養食とされてきました。
スペイン軍がインカ帝国を征服する際に、スペイン軍はヨーロッパから馬をたくさん連れてきましたが、馬は、アンデスの厳しい気候・自然環境になじめず、子馬を産む前に死んでしまうことが多くあったそうです。
そこで、スペイン軍は、馬たちにマカを食べさせたところ、馬の精力はよみがえり、以前にも増して盛んに繁殖するようになり、馬のおかげでインカ帝国を征服できたとさえ言われているのです。