オルニチン

◆オルニチンの説明

オルニチンは、タンパク質を構成しない遊離アミノ酸の一種で、必要なときすぐに働けるように単独のアミノ酸分子のままで脂肪内や血液中をめぐっています。摂取すると腸で吸収されて、肝臓や腎臓、筋肉などで様々な働きをします。
筋肉の構成成分になる働きではなく、成長ホルモンの分泌を促すため、筋肉の合成を高めるという間接的な働きをします。そのため、多くのアスリートたちが摂取しているという実績もあります。
また、手術後の筋肉タンパクを増強してくれるという報告もあります。さらに、成長ホルモンは、脂肪の分解にも関与するため、ダイエットにも役立ちます。
一方、肝臓では、アンモニアを解毒する働きもあり、アンモニアを水に溶けやすい尿素に変えて、無毒化してから排泄しますが、この働きをオルニチン回路おと呼びます。お酒を摂取した時に肝機能をサポートしてくれます。
さらに、オルニチンを材料にして体内で作られるポリアミンの働きにより、美肌効果も期待できます。肌や髪の新陳代謝を高め、シミの改善に効果があったと報告されています。

≪摂取方法について≫
オルニチンはすべての生物に含まれている物質ですが、食物から摂取するのは難しいです。オルニチンが比較的多いシジミでも、総オルニチン量が100ｇあたり10～15mgと少量です。
摂取量の目安としては、1日数百ｍｇ～1ｇですが、10～30ｇ程度摂取しても問題はないとされています。

シジミ

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